九九夜話

日々のこと。

日々のこと。|九九夜話
着物スタイリスト秋月洋子の活動記録。オリジナルデザインによる帯留ブランド『九九』‐銀細工職人、山口緩奈さんとのコラボレーション‐の紹介と販売。季節に合わせたスタイリングや趣味の書(古代文字:龜甲会)の話もたまに。
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雛祭り

今日、3月3日は『雛祭り』。



「桃の節句」「女の子の節句」としてなじみ深い日ですが
古代中国で行われていた、三月最初の巳の日(=上巳)に
水辺で体を清め、形代に穢れを移して流すという「上巳の祓い」と
平安時代の雛遊び(人形遊び)とが結びつき、女の子のための
行事となったのは、意外と最近……江戸時代ごろのことなのだとか。



その、『雛祭り』にちなんだモチーフの1つに「曲水の宴」があります。
貴族の間で「上巳の節句」に行われた行事で、上流から杯を流し
その間に詩歌を詠む、という優雅な遊び。

きっと、こんな光景↓が繰り広げられていたのでしょう。



「曲水の宴」光琳派扇面画集より




急に冷え込んだこの数日だけれど、せめて装いだけでも
『雛祭り』モードで、「春、到来!」(と思いたい)。


貝桶の刺繍半衿


雛人形や貝桶↑といった、ストレートな意匠はもちろん
少しひねって大人の演出にするなら、例えば流水文様や立涌など
流れのある柄の着物や帯に、桃や桜、杯などのモチーフをプラスして
「曲水の宴」を気取ってみたり。




ちなみに、私はと言えば…



銅鏡の刺繍 綴れ帯

女性にとっては欠かせない小道具、鏡を刺繍したアンティークの
綴れ帯に、白酒のイメージで珊瑚の瓢箪を添えてみました。


しかし…………地味ですねぇ、我ながら。まったく。



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